ブルバスター

 原状回復できるかもしれないアニメだ。
TOKYO MX、カンテレ、BS日テレで放送中、Leminoで独占配信中。
福岡県北九州市が協力、またカラオケジョイサウンドとタイアップ、2023年11月11日から2024年2月10日まで、オープニング/エンディング主題歌(アニメサイズ)の映像付き配信、PV映像配信やJOYSOUND曲間CM配信などが行われている。

8話まで断続的にみた。離島に怪物が発生し、零細企業がロボットをもってそれを駆除する話。
怪物発生は公表されず、公権力ではなく私企業が対処する。その事情には、零細企業の発注元が離島に設置した化学プラントが関係するらしく……発注元企業は零細企業を合併吸収することを打診する。

 零細企業がロボットを持てるのか? と言えばそのロボットは重機のようなものであり、兵器ではないリアルロボットアニメ。
 このアニメには(今のところ)思春期世代が登場せず、主客層を社会人に設定していると考えられる。
登場人物が迷う局面はあるものの、決断することなく自分探しに没入したりせず、みていてだれることがあまりない。
ただし主人公は迂闊、ときに幼稚である。対照的に6話から登場する出向社員は、機械的に物事を考える合理的な人間なれど性格に難があり本社から厄介払いされた人間だった。

 この種の社会不適合者すれすれの人間とも折合いをつけていくことが現代日本には求められている。少子化を改善できず、外国人労働者も受け入れたくないとなれば、従来見捨ててきた日本人も労働力とするか、労働の自動化・機械化を進めなければならなくなったからである。

労働の機械化を進めるには人件費上昇が有効だが、財界・産業界が政府日銀に通貨供給量を倍増させながら労働分配率を上げなかったため名目賃金が横ばいで実質賃金が下落、労働の機械化技術開発より人間を低賃金労働させることが選好されてきた。低賃金労働で新興国に敵うはずがない。
結果、購買力が低下し、日本市場は投資対象として魅力が低下、もしくは不動産投資へ偏り、資金流出が起きやすくなった。日本市場に価値があるなら資金が流出せず国内へ再投資され、円安がつねに抑制され円高傾向になる。
産業界は市場価値低下と資金流出により実現した円安に依存し、円高でも売れる製品を開発せず・できず、日本製と新興国製を見分けられなくなると予測できる。

 さて、現実の日本では搭乗型ロボットが開発されている。開発企業は従業員25人以下、資本金一億円以下の中小零細企業だ。
欧米ではボストンダイナミクスに代表される自律制御ロボット開発が主流なのに対し、日本で搭乗型(他律制御)が開発されているのはアニメの影響と言いたいところだが、責任問題から人間に運転させていると解釈するのが正確なところだろう。
ロボットに関してはまだ日本製と他国製を見分けやすいようである。




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