おそらくこれは、人類の後継者たる地位を巡って機械が争うアニメだ。
とちぎテレビ、群馬テレビ、福岡放送等で放送中、auスマートパスプレミアム、Hulu、U-NEXT等で配信中。
5話までみた。当初は人類以外の何かが人類を置き去りにして進化するアニメだと思った。
多くの場合、機械が進化して人類にとって代わることは否定的に描かれる。人類を駆逐する機械生命体と人類側(に立つアンドロイド)との戦闘を描くこのアニメも人類側の視点で描かれる。
しかし描かれるているのは、滅びゆく人類(或いはすでに滅んだ人類の残滓)と新たに発生する種との争いであり、そして人類の愛情を体現しているのが、人類側ではなく敵の機械生命体だ。
主人公を人類以外に設定するのは、人類を客観視する手法としてお馴染みのものだが、このアニメ、徹頭徹尾人類批判をしているんじゃないかという気がする。
人類が滅んだとして、その後も残る何かを我々は生産できているのか、残った何かは後代の者にとって貴ばれるものなのか、また生き残るためと称して自滅的な手段を用いていまいか、という設問を背景に織りこんであると感じる……が、主人公にあたるアンドロイドがなまめかしくて、それを描きたいだけの可能性もある。
原作はビデオゲーム。
