リコリス・リコイル


【小説】リコリス・リコイル Ordinary days | アニメイト


 これは、英雄願望を満たすかもしれないアニメ。略称リコリコ。
TOKYO MXとちぎテレビ群馬テレビ等で放送・配信中。

 11話までみた。
犯罪要因を未然に、裁判を経ずに処刑して排除する治安維持組織に属する少女二人が、
銃を撃ちまくるガンアクションもので相棒(バディ)もの。

 第1話をみた時点ではひたすら気持ち悪くて、2話をみることはないだろうと思っていたが、なんの因果か機会を得てしまって以降11話になってもまだみている。何か言い訳したいのだが、うまい言い訳が見つからない。

 作品の世界設定は、主人公ら治安維持組織がディストピアの兆候を消して平和を装っている現代社会、という設定だが、そこを主題にしているわけではないようだ。10話で悪役がそのことに言及する場面もあるものの、あくまで主題は美少女+銃撃戦にありウォーノグラフィであると見られる。

 残念なのは悪役が、主人公を活躍させるために、平和な社会で銃撃戦を行うために用意された悪役であり、破壊のための破壊を行うという点。

その悪役と主人公は同じ組織から支援されている、という設定で、正邪の共犯関係を描きたいアニメかもしれない。
たとえば本当に平和な状態、敵がいなくなった状態を想定してみよう。そんな状態が実現されたら、軍・警察等の予算・人員が削減されるから、彼らは組織を維持するために敵対組織の存在を容認し、本当の平和を遠ざけようとするだろう。
結託し密談するような関係ではなく、互いに遠慮し合うような「バランスがとれた」共犯関係だ。
しかし主題になっているのは、やはりウォーノグラフィじゃないかと思っている。


あざとい……